『のんちゃんのり弁』を観た

のんちゃんのり弁

そもそも主役である永井小巻を演ずる小西真奈美の顔とか演技が
あんまり好きではないが、それ以前に全体的に微妙な感じだった(´・ω・`)


登場人物に誰一人して感情移入したくなるような魅力的なキャラが居ない。
小巻もその旦那である永井範朋(岡田義徳)もどっちもクズというか痛い人。
中学時代に小巻が好きだった川口建夫(村上淳)は地味過ぎる。小巻の母親の
原フミヨ(倍賞美津子)や小巻の同級生だった玉川麗華(山口紗弥加)も特筆
すべきキャラではない。辛うじてととやの主人である戸谷長次(岸部一徳)は
良いキャラではあるけれども、話を締める為だけの脇的な存在なので、
観ていて感情移入するようなキャラではない。

子役以外の俳優陣は普通に演技をしているのだけれども、銘銘に己の芝居を
しているだけで作品世界としての統一感がなかったような(´・ω・`)
原作が漫画なのでその内容をダイジェスト的にやっているのか、
ストーリーがぶつ切りのような感じもした。

ととやでの小巻vs範明の乱闘シーンがあったけど、あれって必要なんかね?
漫画とかだといいけど、実写の夫婦喧嘩乱闘シーンってなんか観てて引くw
お話的にも子供の目の前でだし。

のり弁も何回か出てくるけど申し訳程度だったな(´・ω・`)
まあ重層構造ののり弁という発想自体は美味しそうだったけど。

製作会社のムービーアイ・エンタテインメントが公開一ヶ月前くらいに
破産していることを考えると撮影時には既に予算とかロクになかったり
慌ただしくてこんな感じになったのかねぇ?そうでないとすれば単純に
この監督或いはこの作品とは合わなかったという結論にした方が良さそう。
あんまり深く掘り下げるほどの内容ではないしw


まあ作品世界の出来とは思いっ切り乖離していてそら寒いけど、岸部一徳の
台詞自体は良さげなので岸部一徳好きなら観たら?という感じかな。
正直お薦めはしないけど、比較的短いから、野良犬に甘咬みされたくらいの
精神的被害で済むと思う(ノ∀`) キョウケンビョウニハチュウイ